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第2030冊 「冬の花火」渡辺淳一 [一日一首]

2015年9月30日(火)
 もう一回この本について、長いメモを添付する。・

中城ふみ子 歌のメモ

*冬の皺よせゐる海よ今少し生きて己れの無惨を見むか

長男孝の歌
*見てやって下さいと言いたい気持ちではじめて笑った子に見とれる
*絶え間なくはじける様な笑い声が孝の小さな咽喉を上って来る
*母になったほこらしいこの気持ち無心の子に話してみる
*何も知らない眼 水晶の眼このまま大きくなれと母のあわれな願い

昭和21年3月 長女雪子生まれる
*櫻なす乙女となれと祈らゆも春の弥生に生まれしあこそ
*北国に生まれし子故雪子とふいとしき雪子美しくなれ

二十四年春、三人の子供を連れて帯広
別居中の夫と帯広の町で
*新しき妻とならびて彼の肩やや老けたるを人ごみに見つ
*分かれたる夫と出会ひし砂利の道さりげなくしてわれよ落着け
*衿のサイズ十五吋(いんち)の咽喉仏ある夜は近き夫の記憶よ

昭和二十五年九月 次男潔を夫弘一の家へ、
秋から冬へ歌会の恋人諸岡(肺結核の患者)とデートを重ねる。相聞歌
*熱き掌のとりことなりし日も杳(とほ)く二人の距離に雪が降りゐる
*いくたびか試されてのち不変なる愛は意志といふより外なく
*見えぬものに鬼火もやして蠟とくる淋しき音ともきみの咳きく
*掌のうへの柿の実一つの豊穣も君の命に見えぬかなしき
諸岡が前の彼女と一緒に療養所にいるのを見て次の歌を残し交際をぷっつりと切った。燃え方も臆面もなかったが、見切り方も臆面がなかった。(二月)
*貴重なる愛を秤にかけらると露はにされし身がほてりつつ

帯広畜産大学の学生大島との新しい恋
*まだ固き果実の如き君なりし揺らむとしてためらひをもつ
*胸のことにはふれずあなたも帰りゆく自転車の輪はきらきらとして
*我のみが汚れて居りぬ花びらの白く降り散るなか歩みゆき

諸岡は二十六年九月逝去(三一歳)
*たれのものにあらざる君が黒き喪のけふよりなほも奪ひ会ふべし
*とりすがり哭くべき骸持ち給ふ妻てふ位置がただに羨(とも)しき
*亡きひとはこの世の掟の外ならむ心許してわが甘えよる

二十六年十月二日 正式離婚
*離婚の印押したるのちに自信なく立てり我は悪妻なりしか
*赤の他人となりし夫よ肌になほ掌型は温く残りたりしか

二十六年十一月ひとり上京、一か月ほどで帰る、この時銭湯で胸の硬結(しこり)を感じた
*塩鮭をガスの炎に焼きてゐつ職なき東京けふも曇れり
*わが足のかたちに脱ぎし靴下よ小田急の遠音しみじみを冷ゆ
*勝気なるひとりの暮らしのわが夜に産むは無精卵の如き歌いくつ

二十七年一月しばらくよき母であり娘であった。
*女丈夫とひそかに怒るる母の足袋わが洗ふ掌のなかに小さし
*養はるるゆゑに遊びと見られゐむ嘆きうたへば曇天のいろ
*北風に青き事務服吹かれゆく母には母のかなしみありて

しかし一月半ば、ダンス教師五百木(いおき)伸介(実は女学校時代の同級生で歌会の同人である友子の弟)に巡り合う、彼は二十四歳、百八十センチの長身だった。
*何時の日も柔和な面よ会ひてゐて屢々ふしぎな混迷がおそふ
*長き脚もて余すがに坐るよと余裕あるときわれは年うへ

胸のしこりはがんと診断され入院摘出手術、退院後再び五百木と、二十七年春から夏の相聞歌
*背のびして唇づけ返す春の夜のこころはあはれみづみづとして
*燃えむとするかれの素直を阻むもの彼の内なるサルトル・カミュ氏
*春芽ふく樹林の枝々くぐりゆきわれは愛する言ひ訳をせず
*陽にすきて洗ふ雲は春近し噂の我は「やすやす堕つ」と

六月躰を与える、伸介は虜になる
*音たかく夜空に花火うち開きわれは隈なく奪はれてゐる
この噂はたちまち広がり、姉友子は歌誌発行者へふみ子に弟から手を引くよう説得してほしいと頼んだ。歌人仲間も「あの女ならやりかねない」という一致した意見だった。母からも「あなたが笑われたら父さんや母さん、お店も、あなたの子供達みんなが笑われるのよ、お母さんを困らせるのは、やえて頂戴」
しかし、疑いもなく、ふみ子は一度燃え出したら容易なことでは止まらない、よく言えば天真爛漫、悪く言えば向こう見ずな女であった。
*かがまりて君の靴紐結びやる卑怯なかたちよ倖せといふは
*月の光に捧ぐるごとくわが顔を仰向かすすでに噂は恐れぬ
*子を抱きて涙ぐむとも何物かが母を常凡に生かせてくれぬ
*梟も蝌蚪(おたまじゃくし)も花も愛情もともに棲ませてわれの女よ

一方父は優しく、滅多に叱ることはなかった。
*老首相が好むと反語に言ひたりし銭形平次わが父も読む

母は外出を禁止したが、祥子に歌会だと言って迎えに来てもらう。
*月射せば何かさびしきたとへばきみの黒子の位置を忘れしことも
*饒舌にささやきし夜の風も落ちかれの若さが厄介になる

二十七、八年と五百木との仲は続いたが、十月半ば右の乳房に転移していた。
*施術されつつ麻酔が誘ひゆく過去に倖せなりしわが裸身みゆ
*冷やかにメスが葬りゆく乳房とほく愛執のこゑが嘲(あざ)へり
手術後十日蛇口の前の鏡の前に立ち、
*われに似しひとりの女不倫にて乳削ぎの刑に遭はざりしや古代に
*魚とも鳥とも乳房なき吾を写して容赦せざる鏡か
*生きてゐてさへくれたらと彼は言ふ切られ与三のごとき傷痕を知らず
*もゆる限りひとに与へし乳房なれ癌の組成を何時よりと知らず
*唇を捺されて乳房熱かりき癌は嗤ふがにひそかに成さる

昭和二十九年 長男孝十歳(小五)、長女雪子(小1)。五百木は夜中に会っていた。
*コスモスの揺れ合ふあひに母の恋見しより少年は粗暴となりき
*川鮭の紅き腹子をほぐしつつひそかなりき母の羞恥は

1月3日『辛夷』の新年歌会
*白きうさぎ無数に光りつつ跳ぶ夜もわれに初々しき眠りかへらず
この夜札幌医大放射線科へ出発した。『北海道新聞』記者遠山良行と一緒に・・1月2度目の日曜唇を与える。
*うつうつと地震(ない)に揺れゐし朝あけて身内に何のなまめきが残る
*あはきあはき雪幾日もふり続き自己告発のときを失ふ
*病めば病む秩序がありて分かれたる人がとほくドアを閉ざす音

『新墾』『山脈』『辛夷』『潮音』等でかなり有名になっていた。石塚札夫(竹細工で生活、40半ば、召使のように扱った)
*あきらめのつきたる午後にひとが来て病衣を吊す釘うちくれぬ
*薄き寒き独身のともが尋ね来ぬ猫の抜毛をズボンにつけて
*風の夜の籠編む指先すばやくて取り残されたる燈火とわれ

2月末第1回五十首詠」に応募(一月十三日)「トクセン」の電報、選者は中井英夫(『短歌研究』編集長
それまで角川短歌賞があったが、選者五名がいづれも自分の主宰する結社の同人を推し、流れてしまうということがあった。「短歌研究」昭和二十九年4月号50首詠応募、「乳房喪失」から
*救いなき裸木と雪のここにして乳房喪失のわが声とほる
*失ひしわれの乳房に似し丘あり冬は枯れたる花が飾らむ
*別れ来てひとり病む夜も闘ひは避けがたきかふかくベッド軋(きし)みて
*花火消えし暗き空あり体臭の蘇りくる祝日は何時

「これはやりきれぬ時代遅れで田舎臭い・・」香川進
「ヒステリックで身ぶりを誇張している・・」福田栄一

*年々に滅びて且つは鮮しき花の原型はわがうちにあり

6月半ばの医大のインターンの中川とグランド・ホテルから連れ込みへ
治療なき午後に脱け来て君と会ふまた幾日か支へむために
*地下室の固きベッドに戻りゆく君を送りて風の夜となる
オルゴールに大量の睡眠薬を隠しているのが見つかって
*生きられるだけは生きよとリンデンの厚き葉をわが掌に握らせて去る
*学究のきみが靴音おだやかに廊につづかむわが死ののちも
 中川が内科のインターンに移るというと、絶対来いという「そんなことしたら変に思われます」「いいから来ると約束して」・・・・「今日はこのまま帰りましょう」「いや、ホテルへ連れてって」「でも今日は・・・」「いいから抱いて」ふみ子は哀願するように言うと、よろけるように自分で立ち上がった。

6月13日の夜激しい咳き込みと、首、手に発疹があった・・・貯金通帳を石塚に渡し中城へ届けてくれという。
*われに最も近き貌せる末の子が夫がもてあましつう育てゐるとぞ
*母の手に捉えがたき子よ稚魚掬ふみずみずしさを頻りに思ふ

逢坂満里子(かつての歌のライバル)が来て、白いカーネーションを行けてゆくと、こっそりこんな歌を
*花など持ち見舞へる客は私の脱け殻をベッドの上にみてゆく

6月末危篤と言われ身内、歌仲間が駆けつける。7月1日まだ印刷中の『乳房喪失』が航空便で届いた。歌集の到着がふみ子に生きる意欲をもたらしたのか、翌日熱が下がり始めた。10日目に危篤から脱出、7月4日子供が父豊作と帰るとき泣き出した。
*母を軸に子の駆けめぐる原の昼木の芽は近き林より匂ふ
*陽にあそぶわが子と花の球根と同じほどなる悲しみ誘ふ
*春のめだか雛の足あと山椒の実それらのものの一つかわが子

別れた夫を思い出し
*二三本野菊が枯れてゐるばかり別れし夫と夢に会ふ原

しばらくして東京から時事新聞文化部記者高木章次が尋ねてきた。かつて諸岡に逢い、五百木に逢い、遠山、中川に逢った時と同じ、男と女の直感的な電流のようなものが走った。7月6日夜ふみ子は高木を誘った。
「ください・・・」「えっ・・・」「あなたが欲しいのです」・・・「でも・・・」「いいの」・・・
翌朝、検温の時看護婦が一つのベッドにしっかりと抱き合っている二人を見て、仰天した。ふみ子は化粧しだしたので、高木はそっとベッドから降り服を着た。30分後に婦長がきた、「どういう関係か知りませんが、女性の部屋に男性が泊まることは許されません、一体、この方はどなたなのですか」「付添です」

病室に歌仲間を集めて
*ひざまづく今の苦痛よりキリストの腰覆ふは僅かな白き粗布のみ
 これにいろいろ批評がでると
 「この歌はそんな難しい歌じゃないのよ、どんなに苦しくとも男は男で、女は女なのよ」

高木は一緒にベッドに入ることを禁じられたのは7月22日、高木は床に茣蓙を敷き二人は手首を紐で繋いで寝た。胸苦しさで目を覚ますとふみ子が裸で、彼の横に寝ていて「ちょうだい、最後にもう一度だけあなたをちょうだい」そう哀願すると、ふみ子は熱で火のようになった体を、で高木の上に覆いかぶさってきた。
26日高木は帰京、母が帯広からやってきた。ひゅうひゅうと笛を吹くような音だけが、癌に侵された肺から漏れてくる。こんな中でも一瞬の落ち着きをみつけて
*ダリアあまり紅かりければ帰京せし人を悲しみゐし瞳をひらく
*青葉にほふ闇にかへりゆくきみも白き顔もてばやがて背かむ

 東京から訪ねてきた中井英夫が部屋に入ろうとすると「いやっ!」といって入るのを拒み。最後の化粧をして、お礼を言った。
*執着なくなりし白夜を睡るのみ睡りはシーツにピンで止められ

 再び危篤と言われたのは7月31日、亡くなったのは8月3日、この間何人かの人と会って話している。
*灯を消してしのびやかに隣に来るものを快楽の如くに今は狎らしつ
*スチームの冷えしあけがた腕のなかに見知らぬわれがこと切れてをり
*冷えしきる骸の唇にはさまれしガーゼの白き死を記憶する
*死後のわれは身かろくどこへも現はれむたとへばきみの肩にも乗りて

 遺骨は4日家族とともに石塚の家に泊まり、翌5日朝の汽車で帯広へ向かった。
*息きれて苦しむこの夜もふるさとに亜麻の花むらさきに充ちてゐるべし


 本当はこのメモは中城が色気違いではないか、男狂いではないかという疑いからもう一回この本を読みなおしたのである。
*ああふみ子 汝はホントに 歌人なの こんな淑女は 見たことがない
*俵万智中城ふみ子与謝野晶どれもが歌壇に革命を

第2029冊 冬の花火(渡辺淳一)

2015年9月27日(日)
 今読み終わったところである。何といえない気持である。壮絶というか妖艶というのか、ともかく中城ふみ子の伝記である。著者が北海道出身ということからか、あるいはあの壮絶なふみ子の死にざまに感動してなのか見事に書き上げたという印象だった。亡くなったのが8月であれだけ有名になり歌界を震撼させたのは同じ年の1月だからほぼ半年でこんなに有名になったのだ。それまで北海道の片隅の帯広で細々と作歌活動をしていたのに、東京のある出版社が50首募集した、それに応募して中城が特選に選ばれ、一躍脚光を浴びたのが1月だったのだ。その頃はすでに乳癌の手術をし入院していた。それが「乳房喪失」と言うタイトルで出版されたのは、死の1週間ほど前である。
 X線治療を受けるため帯広から札幌に転医、驚愕の入院生活が始まる。なかでも凄まじいのは余命いくばくもない体なのに、いや、だからこそかもしれないが、2人の男と交わっているのである。小説だからと言っても個人の名誉に関わることだから作り話ではない。二人目の彼は病院のベッドに彼を泊めて寝るのだから凄い、看護婦長がダメと言っても「何故?」といって聞かない。とうとう主治医が『仕方がないだろう』というとそれからふみ子のベッドに2週間ほど泊まるのである。また男性遍歴もすごく、入院前も含めると5,6人でいる。また話が前後するが入院中も化粧を欠かさず、面接の人がくると5分ほど待たせて、その間化粧をするという徹底ぶりである。たしかに写真で見る限り美人だと言える。当時の人はかなりいかれたのではないか。
中城ふみ子写真.png
残念ながら中に載っている歌がいいのか悪いのか分からないが、何首か載っている。病院のベッドの中でメモしたのやら、入院前に地方の歌会に出したものなどある。

第2028冊 エ・アロール(渡辺淳一) [読書感想 一日一首]

2015年9月25日(金)
 前冊「熟年革命」の中で紹介されていたものだが、内容的にはほとんど同じで、それを小説風にまとめただけだった。というより逆に、この小説を一般化してまとめたのが「熟年革命」だったのだ。もうこんな色恋沙汰のことにも驚かなくなり、胸がときめくこともなくなったが、老人の恋というのにはちょっと心が動く。話半分、いや三分の一としても、男が引っ込み思案だが女は開放的というか積極的だというのにはなるほどと思う。この特性が女性が長生きするというのはちょっとうがち過ぎではないかと思うが、生活力という面ではその通りかもしれない。この本のタイトルは、副題の「それがどうしたの」という意味で舞台の開放的な老人ホームでの色恋、男女の交流など一切見て見ぬふりをして、「それがどうしたの」というわけである。たまたま金沢のある老人ホームに一年いた男が似たような経験があると言ってが、恋沙汰は自由ということから毎晩女性がドアをノックするので内鍵を掛けて退治したと言っていたが、これも話五分の一としてもなるほどと思うのである。出てきた女性の名前はほとんど忘れたが目次にはアクシデント、プレーボーイ、プレイガール、ポルノグラフィー、ペアリングジェラシー、プレイタイム、レクイエムと全部カタカナである。途中で読むのをやめようかと思ったが何となく四〇〇ページの本を読み上げてしまった。活字が大きいこともあり四日ほどかかったか。
 面白いと思ったのはかなり読んだ跡があるということだ。図書館の本なのだが珍しい。氏の著作の中に中城ふみ子をテーマにした「冬の花火」というのがあるが、これも「君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟」と同じように女性家人をモチーフにしたものだから読んでみようかとおもう。
*熟年の男女の仲を面白く描いた本だが話半分
*熟年の色恋沙汰をわが友は同じことあると力んで入れり

第160話 (98/1/20)P33-2  20150925
「お前は全く役立たずだよ。どうにもならん奴だ!」父親が息子に向かって文句を言っている。 「ワシントンはお前の年にはクラスで一番の成績だったんだよ。」
「でもパパ、ワシントンはパパの年にはもうアメリカの大統領だったんだよ」
<訳者独り言>この種の話はかなりあると見えてNHK講座ではナポレオンがテーマだったように思う。でも面白い。

奥能登へ行って来た [日記 一日一首]

2015年9月22日(火)
 連休もあと一日、鉄人と他一名とで奥能登へ行って来た。上々の天気で道路の込み具合もそれほどでなく、楽しい一日であった。しいて問題点を挙げると私しか運転できないので一杯のビールも飲めなかったことと、そろそろ広報福島だよりの編集責任が今月は私だったので、全く手着かずなので帰ってからが心配だった。
*万葉の 家持の歌碑 二つ見る 歌好き3人 感動してみる
*家持は 一千三百 年前こ この地を徒歩で 訪れたのだ
*秋の日の 快晴の下 三人で 家持の歌碑 感動してみる
*家持の 歌碑を見るだけ それでよし わがふるさとにも こんなところありと
カーナビが 欲しいと思った 無駄足を 何度か踏んで 家持の歌碑
*無駄足を 何度か踏んで しみじみと 今度も思った カーナビが欲し

家持の歌碑を訪ねて奥能登へ
2015年9月22日(火) 福益詠う長歌、反歌2首
秋の日を  浴びて三人 
奥能登へ  ドライブがてら 
家持の  万葉歌碑を 
尋ねたり  1300年 
のその昔  古代の衣装
身に纏い  遥々山を 
越えてきて  先ずは志雄にぞ
つきにけり 帰りは海を
漕ぎ渡り  奥能登よりぞ
越中へ 帰るその間
素晴らしき 歌を残して
帰りたり されど今の世
この歌碑を  尋ねる人は 
誰もいず  我々だけが 
尋ね見て  それぞれみんな 
感動す  われわれとても 
万葉の  文字読める人 
居ないうえ 万葉カナの 
意味ありや  疑問を抱き 
帰りきぬ  朝7時に出て 
夕方に  時間通りに 
帰りきぬ  ああよかったな 
この旅は  心晴ればれ
喜こんで 家路につきぬ

反歌
*秋の日の快晴の下奥能登へ家持の碑を訪ねて歩く
*いにしえの家持の歌感動す各々胸に抱きて

第1027冊 熟年革命(渡辺淳一)

2015年9月20日(日)
 隣町の美川の駅の2階にちょっとしたサロン(?)みたいのがあり、コーヒだとか焼酎なんかもおいてある。そこに50冊ほど本が並べてあった。その中にこの本があった。先の第1013冊「君も雛罌栗われも雛罌栗」とか第1016冊「花埋み」以来3冊目である。この著者に浅間山荘事件をテーマにしたものがあったように思うのだが、ウエブでは見当たらなかった。
 さてこの本だが、もっと老人よ生活を見直せ、心に革命を起こせというものだ。シルバー年代では暗いのでプラチナ世代と読み直そう、とか、どんと来い定年、「廃用性萎縮」を避けよ、孫にも衣装、恋愛で自己革命、スキンシップの効用くらいまでは面白いと思っていたのだが、段々とそれほどでもなくなってきた。
 因みに「廃用性萎縮」というのは医学の専門用語で(著者は医学者)骨折などでギブスをはめていると一か月ほどで筋肉が委縮して細くなる、それをリハビリなんかで復旧させるのだという。初めこの著者だからセクシャルな何かかと思っていたら真面目な話であった。人間の頭も使わないでいると「廃用性萎縮」起こるという、これをなくせよというのがこの章の趣旨である。「やらな癖」をなくせよ、恋愛でも「あ、いい女がいる」と思ったらすぐアタックせよとは言ってないが、「おれはダメだ」と決めてしまっては何も生まれない。革命は起きない。何歳になっても異性を見ることが、すべての生命力の源になる。
 かといって、恋愛で自己革命をでは、責任を取ってくれないのなら、机上の空論である。男の例が多いが、未亡人とか妻を亡くした男の話なら分かるが、そうことはどこに書いてない。そりゃあ、その方がいいに決まっている。家庭崩壊とか、熟年離婚などという最近のはやりをどう思っているのだろう。いうなれば無責任なのだ。小説のはなしならこれでもよいが・・・・と思って面白く読んだが・・・・。

やはり仕事の方がよい [日記 一日一首]

2015年9月19日(土)
 私の仕事であるISOのコンサルティングだが、今月中に改定された新しい規定が発表される。これは素人にはちょっと難しい内容なので今一生懸命勉強している。まだ内容が発表されてないのにと思うだろうが、正式発表前に非公式版が発表されるのでそれに基づいて下調べをしているのだ。しばらくぶりにその内容を見ているのだが、難しいが面白い。さっきもある人に話していたのだが、「や短歌と違って久しぶりに頭を使い、張り切ってるんだ・・・・」というくらい熱が入っている。
*久しぶり ISOの 改定で 勉強すれば 昔に帰る
*営業も 値決めもすべて 一人です ちょっと大変だが これまた楽し
*碁や短歌 頭使わず 錆び付いた 錆を落として 頑張らなくちゃ
 もう一つ、最近写真でも人間臭いものを残そうと思っている。2,3日前に紹介した工事写真なっかである。面白いのは今月中くらいにすぐ近くにある野球場の照明塔が撤去されるのだが、それがかなり大変な仕事でそれも写して残したいのである。
*いづれまた 人間臭い 瞬間を 写真に残し 眺めてみたい


第1026冊 水入らず(サルトル) [読書感想]

2015年9月18日(金)
 だいぶ前に上がっていたのだが、もっと他のを思っているうちに日が経ってしまった。1か月ほど前に「実存主義入門」なんて云う難しいものを読みだしたのだが10ページほどで止めた、というより投げ出してしまった。難しいのである、さっぱり分からないのだ。しかしそれは自分が云十年前に買ったもので、50ページあたりまで線が引いてあった。多分そこで音を上げたのだろう。それじゃといって同じ著者の小説を読もうと書棚を探したら出てきた。それがこの本である。私が買ったものなのか、娘のものなのか定かでないが、薄いので読みだした。短編小説が4つほど載っていて3つまで読んだがやはり音をあげてしまった。この間図書館から「嘔吐」というこれはちょっと厚いハードカバーの小説だったがこれは3ページほどで止めた。多分これからもうサルトルには縁がないだろう。
 すでに書いたように、この文庫本には短編小説が5つほどあり、他に「壁」と「部屋」と「エラストール」があった。ともに実存主義を標榜した小説だそうだが確かに一風変わっている。先の「入門」よりは楽だがそれほど面白いとは思わない。この小説もなぜか離婚しようとするのだが結局戻ってくるというどんでん返し。「壁」だったと思うが、死刑囚が手配中の犯人(政治犯)の居場所を教えろといわれていい加減な場所を教えた。ところが偶然その場所へその犯人が逃げ込んであっさり捕まり、元死刑囚は無罪放免になるという3文小説である。どこが実存主義なのか分からないが、昔学生時代に同級生で静岡の男が「サルトル、サルトル・・・」と言ってたことを思い出した。

井山が最後に半目勝ちだ [日記 一日一首]

2015年9月18日(金)
 今まで井山と高尾の名人戦をウエブで見ていたが、凄いなあと感心した。最後は井山の半目勝ちだったが、もちろん私にはどっちが勝ちだなんて分からない。その画面では形勢判断というのがあり、それでは1.5目で高尾の勝ちだったが結果は井山勝ちだった。形勢判断はコンピュータがやるのだろうが、要するに間違っていたのだ。ずっと高尾が優勢のように見えたが最後の20手くらいで僅差になり、最後に劫になって井山が継いで勝ったようだ。
*すごいなあ 井山と高尾の 名人戦 最後の劫で 井山が半目勝ち
*これなんか すべてを読んで 勝ったのか 最後にあれっ? の素人と違う
 つくずく、囲碁にしろ将棋にしろ50を過ぎるとだめになる。趙治勲さんだけは例外だが、それでも落ち目である。しかしアマチュアの囲碁界は年寄り全盛である、といっても田舎の囲碁会だが70になっても80になっても元気にやっている。ところで芸術というのか絵や彫刻などはいくつになっても衰えないのだろうか?短歌は茂吉の例を見ると70過ぎるととんでもない歌を作っている。彼の場合「赤光」という処女歌集が有名だし与謝野晶子でも「みだれ髪」は処女歌集である、最近では俵万智の「サラダ記念日」がいまだに光を放っている。そういうことから私は50過ぎてから歌集を出すなといいたい。
*茂吉でも 処女歌集が 一番だ 晶子万智でも やはりそれがいい

第161話 (98/1/21)P33-3  20150918
夫婦子供連れでレストランへやってきた。
父親がウエーターに 「コニャック2杯お願いします」
息子が 「でもパパはどうしてママが飲まないなんて考えたの?」
<訳者独り言>さすがロシアの子供である。栴檀は双葉より香ばしいというが、ところでこの息子コニャックって何か分かってるのだろうか?それと2本というのは誰と誰が飲むのだろうか?
 

戦争法案が通ってしまった [日記 一日一首]

2015年9月17日(木)
 夕べからすったもんだしていた参議院で戦争法案が可決した。テレビ放送はほとんど見てなく、今日は仕事の「統合マニュアル」を作っていた。
*国会は すったもんだの あげくに 戦争法案 可決しちまった
*憲法に 違反するなら 施行後も 憲法裁判 できないのかね
*ISO すったもんだで この規格 9月発行が まだ出来てない
*遠藤は 今日もまた うっちゃりで 攻めの基本を 忘れているぞ
*5日目で 3勝2敗は 情けない これでも人気 あるからおかし
 昨日の工事現場の写真を載せよう、これは昨日の朝早く3時ごろに撮ってきたものだ。件の友人の評によるといろいろあるが、何しろ手振れがあるからこれからは三脚を使うこと、構図や狙いどころはまずまず、実は左が少し空いていたが(今はトリミングしてある)、こんなところを開けてはダメとのことだった。なるほど!と納得

夜の工事現場1.jpg

第162話 (98/1/22)p33-4  20150917
坊やが学校から帰ってきた.
「今日先生から呼び出しがあったのかい?」
「うん、でも明日はお父さんの番だって、そして直ぐ校長先生の所へ来てって言ってたよ」
<訳者独り言>第158話の通知簿というのは、実は学習帳というのか毎日の連絡帳のことなのだが、ロシアではこの連絡帳に毎日点数を付けて返すらしい。日本にはこの習慣がないので通知簿にしたが、先のロシア人のお母さんは「日本に来てこの連絡帳がないので学校で子供が何をしたか分からないのでとても困る」と言っていた。

写真を教えてもらった [日記 一日一首]

2015年9月16日(水)
工場写真Ⅱ.png あっという間に半月過ぎてしまった。この間いろいろのことがあった。①祭の寿司金沢の友人4人に配り、②友人の写真展を見に行ってきた。また③歌会が二つあった。どうやら④私の歌は問題外らしい。また④ツエーゲン金沢のジュビロ磐田戦があったが・・・・ ⑤鉄人はまったく元気であっちこっち走り回っている
 さて今日だが、① 釣りに行こうと思って餌を買いに行ったら、その店は閉じていた。②仕方なしにほかの店へ行ってきたが ③ここ20年ほどで潰れた餌屋さんは4件くらいだ。④餌も買ってきたので、釣りに行こうと思ったが、道具の入ったケースがない、どうやら外に置いてあったのを誰かが失敬していったらしい。 ⑤そのケースは壊れかけていたので惜しくはないのだが、家内の言うように鍵を掛けて外出しないとやばいことになりそうである・・・・⑤そこで件のケースを買いに金沢の方へ行ったが最初の店は定休日 ⑥次の店まで4キロほど、こんなことがあるんなら②の店で済んでいたのに・・・ ⑦そこで買ったのはイ.ケース ロ。キス釣り用釣り針 ハ.錘 ニ.カワハギ用釣り針 ホ.イイダコの仕掛け ヘ.天秤 都合4000円ほどだった。 ⑧やっと揃ったので釣りに行ったら今度はゴムボートの空気入れの調子が悪い。 ⑨やっと治ったのは15分後 ⑩やっと漕ぎ出したが釣果はちび鱚2匹 ⑪そこで納竿上がろうとすると膝がいうことを効かず(これは最近とみに足腰特に膝が弱ってきた)水の中ですってんころり下半身ずぶ濡れだ ⑫何とか上がってきたが濡れたズボンを家内に見せるわけに行かずこっそり処分した(といっても捨てたわけではない) ⑬これからが本番なのだが、旧キリンビールの跡地にいまとてつもない大きな工場を建てている、なんでも液晶か何かの工場らしい。そこは今クレーンが林立し、夜を徹して建設中である。高速道路からはっきり見るが凄いものだ、その写真を撮りに行ってきた ⑭実は今朝もう一つ、3時ごろ起きて件の工事現場の写真を撮りに行ってきたのだ。 ⑮それが終わってから5時ごろだったか、町の共有地の歌壇に植えたイワダレソウに水を掛けてきた、それが20分程か ⑯飯を食ってうとうとしてたら携帯のベルが、16日は明日だと思っていたのに今日だ、今日は町の広報の編集会議だった。 ⑰日を間違えたのは腕時計のひが一日遅れだった、ああ・・疲れた ⑱最後に先の写真展のお兄さんに⑬⑭の写真を批評してもらいに行ってきた。
因みに・・工場写真Ⅱ.png
これがその写真である。
⑲そのお兄さんによるとAVモード、PV、ISO、Pボタンなどいろいろ教えてくれたがメモしてきた。
⑳今日は国会で強行採決をやっている 、また遠藤が勝った負けたか若干気になる

*こんなこと いろいろ書けば 限りなし 年金者の 特権だろうか
*まだあるぞ 釣ってきた鱚 あのままだ 包丁さばき 何とかしなきゃ
*そのほかに 本来の仕事 ISO この準備も やらなきゃならん

第163話 (98/1/23)P34-2  20150916
「パパ、パパ! 先生がお父さんに百科事典を買って貰いなさいって言ってたよ。」
「まだどんな百科事典をだい? お前は一冊本を持ってるじゃないか」
<訳者独り言>第2集はどの国の話か分からない。だから第158話(イラクと戦争をした)とか第160話(ワシントンの話)はアメリカではないか言う人がいた。